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「県内企業の魅力を発掘・発信するプロジェクト」の学生チームが【海上運送と徳島の物流インフラの現場を知る】特別研修を実施いただきました

2025年08月08日ニュース&トピックス

「県内企業の魅力を発掘・発信するプロジェクト」の学生チームが【海上運送と徳島の物流インフラの現場を知る】特別研修を実施いただきました

「県内企業の魅力を発掘・発信するプロジェクト」は、経営情報学科・臼井正樹教授のゼミ生有志による取組みです。就活を意識している若者目線で、地元企業の魅力発信や地域産業・経済に関する実践的な学びを目的としたプロジェクトです。

 <参考>https://www.shikoku-u.ac.jp/news/topics/20250718-2.html


7月29日(火)、現在取材中の東海運株式会社様、さらに国土交通省・四国地方整備局様のご厚意で、小松島の港湾施設群と海上からの小松島・徳島の港湾視察という特別研修を実施いただきました。午前は、「企業経営の目線から港湾施設を見る」という趣旨で、小松島港にある東海運(株)の施設見学と海運物流企業の経営戦略について説明をいただきました。午後は「行政の目線から港湾設備を見る」という趣旨で、国土交通省・四国地方整備局様に港湾関連の公共インフラ投資の現状と課題について包括的な観点から説明をいただくとともに、同省の業務艇に乗船し、海上から小松島・徳島の港湾設備を視察させていただきました。

【プロジェクト・リーダーのコメント】
大学の外で学ぶ魅力は、現場ならではの生きた知識や経験に触れられることです。 AWA_Uプロジェクトでは、取材や交流を通じて現場の声や想いに触れ、数字や資料だけでは分からない、生の声を学んできました。こうした経験は、自分の視野を広げるだけでなく、一市民として、また学生として地域社会における自分の役割や課題を考えるきっかけにもなりました。
今回のように産学・官学の連携によって実現する外での学びの場は、私たち学生にとって将来の選択肢を広げる貴重な機会であると同時に、地域や社会に新たなつながりと活力を生み出す契機にもなると考えています。学生が外部の現場で得た知識や視点を持ち帰り、それを地域活動や新たな企画に活かすことで、徳島をはじめとした地方に新しい価値や可能性をもたらすことができるのではないでしょうか。
こうした連携は、小さな取り組みであっても確実に地方創生や地域課題の解決に貢献していくと考えています。得られた学びを自分の成長だけで終わらせるのではなく、社会に還元できるよう、これからも一つひとつの経験を大切にしていきたいと思います。(経営情報学科4年・湯浅万菜)


【小松島に参加した学生達のコメント】
陸からはあまり近づけなかったガントリークレーンの大きさや、並んだテトラポットが設置当初より沈んでいるというのが特に印象に残りました。(経営情報学科3年 山田樹)


我が国は飲料やエネルギーの大半を海外からの輸入に依存しており、そのうち9割以上が海上輸送によって賄われています。その一端を担う現場を間近に視察したことで、港湾が物流および産業基盤として機能すると同時に、国民生活を支える不可欠な社会インフラであることを再認識し、その戦略的価値の高さを改めて痛感しました。(経営情報学科3年 山本菜々子)


港湾施設を海側から見学し、ガントリークレーンやケーソンの迫力を間近で感じました。日本の輸出入の約9割は海上輸送が占めており、もし港湾施設が止まれば、全国への物資供給が滞ってしまいます。その現実を肌で感じ、港湾施設の維持管理が日本の経済と暮らしを支えていることを強く実感しました。(経営情報学科3年 櫻間友衣加)


小松島港の見学を通じて、港湾施設が日本の物流と生活を支える重要な社会インフラであることを実感しました。巨大な荷役設備や防波構造を間近で見て、海上輸送の現場が高度に機能していることに驚きました。港の役割を知ることで、日常の背後にある社会の仕組みへの理解がより深まった感じがしました。(経営情報学科3年 安田季功)


港湾施設を海上から視察し、日本の物流網や日常生活を支える役割の大きさを実感しました。巨大なコンテナクレーンの存在感や、徐々に沈み込んだ消波ブロックの様子が特に心に残り、港の重要性を改めて認識しました。(経営情報学科3年 森一世)


港湾施設を視察し、物流に加えて津波の被害を抑えるための消波ブロックの維持など、人々の生活を影で支える重要な役割を担っている事を理解しました。日常生活からでは分からない視点で学ぶことが出来て非常に良い経験となりました。(経営情報学科3年 久米優大)


製薬業や化学工業など、地元経済に欠かせない産業を支える物流拠点を見学し、様々な製品が消費者や企業に届くまでの流れの一部を直接体感することができました。(経営情報学部4年 大江渚紗)


【経営情報学科 臼井正樹教授のコメント】
学生達を大学外に連れ出し、産業や行政のリアルな現場に触れさせる機会は、①学生達が座学では学べない、生の経済・経営・行政を学べること、そして、②現場で受けた刺激を梃子に、次なる学びの深耕に繋がります。実際、こうした外部で学ぶ機会を多くの学生が「学びの糧」と位置付け、自らの成長に前向きに活かしてくれている手応えが感じられるのは心強い限りです。

現在、小松島港で展開されている工事は、県内最大規模の公共投資(総額90億円)であり、私自身も地元経済の注目トピックとして強い関心を持っていただけに、引率した学生達と共に大きな学びになりました。

言うまでもなく、こうした現場視察は、関係者のご厚意があってこそ成り立つものです。相応のご負担を伴いつつも「次世代の若者を育てる」という意識を共有してくださり、視察を受け入れてくださる現実は教育者として非常に心強いものを感じます。本学の学生が、地域の企業・行政からも、多くを学ばせてもらっていることに改めて感謝を申し上げる次第です。また、こうしたご厚意を活かすため、私自身も、産学連携、官学連携という形が今後とも更に深まっていくよう尽力したいと思います。

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