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人間生活科学科公認心理師コースの心理実習を開始しました

2025年05月27日ニュース&トピックス

人間生活科学科公認心理師コースの心理実習を開始しました

 5月22日(木)、C302講義室で行われた本実習は、将来、公認心理師を目指す学生が受講するもので、例年、実習生全員が参加する第1回目は、徳島被害者支援センターによる本学での来学実習からスタートしており、今年度で5回目となりました。
この実習では徳島被害者支援センターの尾田正宏センター長、さらに徳島県警察犯罪被害者支援室による被害者支援の説明に加えて、例年、両機関が主催する「命の大切さを学ぶ教室」が盛り込まれています。

 今年も昨年に続いて、2014年12月に起こった交通事故で、当時15歳だった長男大地君を亡くされた愛媛県松山市の渡邉明弘さんから「大地の花束~交通事故による突然の別れ、大地の部屋に残された花束は母親への誕生ブレゼントでした~」という演題でご講演頂きました。
渡邉さんは、大地君の死を無駄にしないためにも愛媛県における高校生の自転車通学時のヘルメット着用の義務化に尽力されるだけでなく、信号のない横断歩道で事故を減らす交通安全マナー「ハザードランプコミュニケーション」活動を実践されています。

 心理職にとって傾聴や共感は必須の能力であり、実習生は渡邉さんの講演、被害者支援センター・警察の説明を熱心にメモし、質疑応答では数多くの質問をしていました。
実習の事後指導では、「遺族への声かけの重要性を改めて考える機会になった」「大人が子どもの見本になるという言葉が印象に残った」「車をモンスターにするか完全なツールにするかは人間次第と思った」「被害者支援センターや警察の被害者支援のきめ細かさを再認識した」などのコメントが述べられました。

 なお、本学の公認心理師コ―スの心理実習では、今年度から新たに産業・労働分野の施設での実習が追加され、公認心理師が学ぶ5領域全ての実習が網羅されることになり、さらに充実した内容となっています。

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