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平成27年度入学式を挙行しました

2015年04月07日お知らせ

平成27年度入学式を挙行しました

平成27年度入学式が、4月3日、本学体育館において行われ、大学院19名、大学548名、短期大学部168名の計735名が、新たな学生生活をスタートさせました。
式では、松重 和美学長が、「専門知識と実践力を身に付け、日本や世界になくてはならない人材になってほしい」と激励の言葉を送りました。
新入生の代表として、生活科学部 児童学科 乾 祥子さんが、「学術の研究と人格の陶冶に努めることを誓います」と、誓いの言葉を述べました。
式後、新入生は記念撮影をしたり、在学生からサークルへの勧誘を受けるなど、大学生活への希望を胸に新たな第1歩を踏み出しました。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!

  • 学長式辞(全文)

寒さ、厳しかった冬も去り、吉野川の流れは心地よく、眉山に咲く桜も満開となり、まさに春の到来となりました。自然が、そして心も躍動し始めるこの春の佳き日に、四国大学・四国大学短期大学部 平成27年度入学式を挙行する事ができますことは、大きな喜びであります。
本式典にご臨席賜りました、入学生の出身校の諸先生方を始め、ご来賓の皆様、そして今日の日をともに祝すためにご出席頂きましたご家族の皆様に対し、心より御礼申し上げます。
本日ここに四国大学生となられた大学院、大学、短期大学部、合わせて735人の皆さんを四国大学の教職員を代表して、心から歓迎致します。

さて、四国大学では大きく変革する社会、大学を取り巻く環境の中で、学生の皆さんにとって“魅力ある大学”を目指し、ここ数年間、大幅な大学改革、教育改革をすすめてまいりました。その目的は、全ての学生の皆さんが、これからも大きく変動するグローバル世界の中で、着実に活躍する為の基盤となる力、そして専門的な学力がしっかり身に付くような教育システムを構築するとともに、実践的なキャリア形成プログラムを大幅に充実することであります。その一例として、昨年度、新たに“全学共通教育センター”を設置し、新入生の皆さん全員が、基礎・教養科目に加え、“四国大学スタンダード”と名付ける基盤的な3つの力、即ち「社会人基礎力」、「自己教育力」、そして「人間・社会関係力」の三つの力を体得出来るように致しました。また、卒業後の幅広い職業選択と就業力アップをサポートするため、各種資格取得支援プログラムや教員・公務員試験対策講座を格段に充実しました。是非、皆さん方は、これからの勉学・大学生活の中でこうした事柄をしっかり学び、活用し、四国大学の建学の精神「全人的自立」のもと、社会で活躍する為の専門的知識と実践力をつけ、皆さん方自身の人間的な成長とともに、これからの日本、世界になくてはならない人材になれる様、大いに頑張ってほしいと思います。

最近、少子高齢化、地方の疲弊化が大きな問題となり、国を挙げて地域の再生・活性化を目指す“地方創生”の取組みが加速しています。本学も、昨年度文部科学省の“地(知)の拠点整備事業”、いわゆる“大学COC(Center of Community)事業”に徳島県内で唯一採択され、地域指向の教育・研究・社会貢献活動に積極的に取り組んでいます。具体的には、全学的組織としてSUDAchi推進室を立ち上げ、地域教育の一層の拡充・体系化を図るとともに、地域の公的機関や企業とも密接に連携し、皆さん方の地域での就職先の開拓も含め、“先進的地域貢献大学”を目指したいと思っています。徳島の歴史や経済の全体像とともに、「マチ★アソビ」や「とくしまマルシェ」等の新しい動きを含めた新「あわ学」を構築し、実際に阿波踊りを踊り、藍染を行なう等を内容とする体験型“あわ検定”を創設して行きたいと考えています。学生の皆さんには、是非地域の現状と新たな動きを知って頂くとともに、その課題解決に取組み、将来の地域活性化の核となる人材に育ってほしいと思っています。

また、本学は今年度、スポーツ分野特別奨学生制度など、幾つかの新しい取り組みを開始します。今月中には阿波しらさぎ大橋の北岸に建設中の“四国大学しらさぎ球技場”が完成し、新設の女子サッカークラブの活動が始まります。球技場の開設記念として、パートナーシップを結んでいます「なでしこリーグ」の“INAC神戸レオネッサ”や地元“徳島ヴォルティス”、そして地元自治体・企業等の協力を得て、小中高生等も招いた各種イベントを実施し、スポーツ分野での地域活性化にも貢献したいと思っています。また、弓道、陸上、そして女子バレーボールの分野でも、大学選手権などでのトップを目指したいと思います。更に、一昨日、日本女子投擲部門の学生チャンピオンの中田恵莉子さんを本学職員として迎えました。2020年の東京オリンピック出場に向けチャレンジを開始して頂きます。是非、応援とともに、新入生の皆さん自ら、スポーツ系や文化系を始めボランティア活動等、いろんな部活動にも積極的に参加し、こうした分野でも大いに活躍してほしいと思います。

これまで、入学された皆さんに、これからの大学生活で学んでほしい事柄を幾つか述べました。ところで、ここ徳島には独自の特色ある行事が種々あります。8月お盆の阿波踊り、春や秋のフェスタ、マチ★アソビ等、地域の伝統文化・行事等にも積極的に参加し、徳島を十分知り、愛してほしいと思います。また、つい10日程前の3月22日には徳島マラソンがあり、1万人を超える招待そして一般市民ランナーが春たけなわのこの吉野川の河畔で健脚を競いました。私自身はマラソンの先導車に採用された世界初の市販のFCV(燃料電池車)トヨタのMIRAIに乗り、全行程を、車ですが、走りました。マラソンは人の一生にも例えられます。種々の困難にあっても、早い、遅いの時間的差異はあっても、頑張ればそれぞれの達成感があります。また、沿道の応援が疲れた体を元気つけてくれ、給水所でのおもてなしのボランティアなどもマラソン大会を下支えてくれます。つまり、一人一人の努力は不可欠ですが、周囲の方々の支援があってはじめて事がなされるのです。これからの皆さんの大学での学生生活も同じで、皆さん方自身の努力は不可欠ですが、もし困った時には大学の教職員が助言を、そして先輩・同輩の暖かい支援があると思います。四国大学は一人一人を大切にする大学です。若し困難に面した時には、是非、一人で悩まず周囲の方に相談して頂ければと思います。

最後になりますが、この席を借りまして、ご家族の皆様に一言お祝いを申し上げます。皆様のお子さんは、本日四国大学・四国大学短期大学部に入学されました。これまでの日々を思い起こし、感慨深いものがおありのことと思います。心からお祝いを申し上げます。また、お子さんの中には、学生生活の中で、健康面、時には精神面で困難に遭遇する場面もあるかと思います。そういうときにはお子さんを温かくサポートして頂き、また励まして頂きますことをお願い致します。

改めて、本日入学された皆さん。これからの学生生活では時間を大切にして、授業を始め課外活動や大学の行事の中で多くの人と交流し、多様な体験をし、コミュニケーション能力や実行力、自信と積極性、そして現在のグローバル化した社会や課題多い地域で活躍するために必要な幅広い教養と気力を身につけてください。入学された皆さんが、楽しい実りある学生生活を送られ、大きく人間的にも成長されますことを期待いたしまして、私からの式辞と致します。 


平成27年4月3日
四国大学
四国大学短期大学部
学長 松重 和美

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